床焦げ
リペア
アイロンやタバコによるフローリング焦げも修復できます。
アイロン焦げの修復例
電源0ffになっていたアイロンが何かの拍子にonになってしまい床が焦げてしまったとのことです。
焦げてしまいましたが、この時点で気付いたのは幸いでした。床もよく頑張ってくれました。
床の色は写真では白木色に見えますが、実際はオーク色(明るい茶・オレンジ色系)の床です。
表面が厚めの塗膜で覆われているフローリングと違い、塗膜が薄いタイプの天然木、無垢板タイプの床でした。
天然木フローリング焦げ
焦げの修復方法は幾つかの手法があります。
焦げの酷い炭化部分を除去した上で
パテ埋め成形
塗装着色木目模様の描き込み
以上の工程で仕上げるのが一般的です。
今回もこの手法をメインに修復します。
ただし、塗装による美観修復は極力抑えめに計画します。
研磨
焦げの磨き落し工程です。
これで茶色の変色部分が全て無くなれば良いのですが。。。
リペア作業全般に言えることなのですが、キズを直す材料は人工的に作られたパテや塗料が中心です。天然素材のキズを人工素材で直すため、どうしても質感・見た目の違いが出てしまいます。
着色勝負のリペアになるとこの床の良さが損なわれてしまうため、研磨工程で決着を付けたいところです。
研磨後の様子
一所懸命に研磨しました。
しかしながら、アイロンの影が残っています。
物理的にはもっと削り込めば焦げ跡は消えるはずなのですが、この後の工程(パテ埋め)の事を考えると、研磨はここまでが限界と判断しました。
木目を消してしまうパテの使用は出来ないため、透明系の樹脂で埋めるのですが厚埋めしすぎると強度的に不安が残ります。
その為、ここからは着色により違和感の軽減を図ります
樹脂埋め
樹脂埋め工程です。
透明系の樹脂を使用しています。
これにより木目など木の質感が損なわれるのを抑えて埋める事が出来ます。樹脂埋めを厚くしすぎると木目が見なくなります。
樹脂にも幾つか種類があります。
作業が難しいと評されることもありますが床に適した製品を使用します。作業性優先のものはもろくて実用に耐えないからです。
樹脂を更に強化処理してから塗装工程に移ります。
焦げ跡が無いように写っていますが、表面を整えるとしっかり見えるようになります。
着色工程
養生を剥がして周囲と調和しているか確認しながら着色しているところです。
着色の難しい素材は、色合いなどを確認するときに養生が邪魔になってしまいます。その為、はがして確認する事も必要です。養生を貼ったりめくったりしながら作業する事もよくあります。
アイロンの跡がまだ残っています。
慎重に色合わせしていきます。天然木は見る人の立ち位置が変わると色目が変化することが多いので、離れて南から見たり北から見たり、しながら違和感が最小になるポイントを探っていきます。
着色と確認作業
アイロン焦げの跡が見なくなってきました。
着色と確認作業2 完成
反対側から確認します。
違和感なく仕上がると完成です。
これで着色工程も完成です。表面保護をして仕上げます
完成 全景
床は様々な要因で傷みが出やすい建材のひとつなのですが、アイロンの焦げのような傷みでもここまで回復することが可能です。お困りの方は、
伊藤リペアーまでご相談ください
床 焦げリペア
床の焦げで代表的なものに、タバコの焦げとアイロン焦げが挙げられます。こちらの床は明るい色で木目が淡いタイプです。表面の塗膜から木地にかけて焦げています。
床 焦げリペア 完了
焦げて炭化した部分は除去し,パテなどで埋め直す事で平滑面を作る事が出来ます. その後に着色塗装する事で綺麗に修復できます。